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TW彩の国100マイル「サイラーへの道」完結編 [トレラン・レース]

5/21-22開催の第7回トレニックワールド100mile&100km in彩の国にソロ100mileで出走
100マイルのトレランレース参加はオイラとして初体験♡
57歳での初体験ってそうあるもんじゃないよな~ どうでもいいけど・・
トレランレースも2014年の裏磐梯山岳耐久レース以来
(自主企画のファンランには参加しているけど)
さ~て、記録しておこう。

前日受付済で、当日はニューサンピア越生に着いて荷物を預けてスタートするだけ
越生駅から送迎バスに乗りAM6:20にサンピアに到着、ラン友と再会しスタート場所に集合
マイルスタート前.JPG

3年振りの大会への愛を込めたTW太田代表のシャウトに熱くなる。
「もう止めようという心の囁きに克ことこそサイラーになるために必要」その通りだ。
そして、定刻通り5/21 AM7:00に100マイルがスタート!
大会発表160.2km、累積標高9990m、トレイル率約80%、制限時間35時間の旅が始まった。
(コースは1周目North、2周目South1、3周目South2と3周回していずれもサンピアに戻る)

3年前の駅伝の時は息巻いて先頭付近で走り出したが、今回はとにかくマイペースでじっくり行く。
30番目ぐらいでスタートしたが、ロードはどんどん抜かれる。
トレイルヘッド手前の坂でも今日は早歩きで走らない。序盤は特に足を温存に徹する。
登りはとくかく息が上がらないペースで、勾配が5%を超えたくらいから積極的に歩く。
それでも最初の刈場坂峠エイドには2:18:48で到着
スタート時から小雨が時折降っていたが、刈場坂峠到着前から本降りとなり、その後土砂降りに
ラン友のSさんが応援に来ていて、ちょっと驚いてよろける。
カバ坂峠.jpeg
周りの選手がレインウエアをぼちぼち着始める中、寒さは感じないので、そのまま進む。
暑くないのに3年前と同じく右ふくらはぎが攣り気味で、大野峠までのトレイルがしっかり走れない。ミネラル不足?劣化?
白石峠手前の下りは案の定ヌメヌメの滑り台と化し、尻もちをついちゃった。
白石峠の道路脇を流れる雨水で泥の手を洗ってから堂平へ登り始めた。
その後の急な下りは沢と化し、沢を避けてその横を走ると派手に滑る。
Vibram MEGAGRIPソールでグリップ良いSpeedgoat5だが、これだけぬかると滑りまくる。
(シューズが完全浸水しても構わないなら沢を進んだ方が滑らないことに後に気付く)
堂平エイドまで2回尻もち追加で、尻、脚、手は更に泥だらけに
堂平エイドでキャンプ場の水場を借りて手とランパンツ後ろと太もも裏の泥を落とす。
しかし泥を落としている間にどんどん体が冷えて遂に震えが来た。
これはヤバいと、即エイドを出て走り始めた。
シャツがびしょびしょなのでレインを着ても不快だろうし、雨が弱まってきたので、そのまま行く。
下りでペースを上げて太ももヒーターで体を温めねばならない。
こんなところでペースは上げたくなかったが、やむを得ん!
切通しまで降りると暖かくなった。
金岳への繰り返す登りは黙々とこなし、ふくらはぎの攣りを回避した。
金岳からの下りはまずまず走れる。
こんな感じ↓ 流石プロカメラマン石山匠さんの写真は良い!
何故かオイラもカッコイイ♡
ノース金岳下り.jpg
新柵山の登りでChさんが止まってる。この登りはNorthで最もキツイところ
くぬぎ村エイドは補給は短めにして、長めの登り返しはもちろん歩きで
小走りに1名の選手に抜かれたが気にしないもんね。
残りのNorthを無難にこなし、予定より少し早め8:43:44でサンピアに戻ってきた。
サンピアではNさんにドリンクボトルへの補給サポートしてもらった。ありがたいっす
足裏を拭いてProtect J1を塗り、drymaxソックスに替えた。
大雨ではラミーソックスのインナーファクトは足裏の濡れが乾きにくくふやけていた。
途中でライトを装着するのは面倒なので、サンピアから腰にLEDLENSER H8Rを巻く。
山はガスっていると思うので、頭より腰の方が見やすいし
登り下りで角度を頻繁に手で変えるのは面倒だけど

休憩17分ほどでSouth1へとスタート
五大尊へのロードは遅い進みながらも思ったほどのダメージはなくほっとする。
桂木観音エイド~竹寺手前まで女性サイラーの前を引くことになり、時折会話をしながら進む。
これは疲れが紛れてよかった。
特に竹寺手前の尾根の急登はNorthがなくてもキツいのに2周目なら尚更
でもそんなに辛かったから不思議
いつもの練習では竹寺~子ノ権現は全部走るが、登りは走るつもりはないしもはや走れない。
子の山売店で補給とも考えたけど、ここはスルーしてすぐに下る。
西吾野からの登りは辛いがここも耐えて高山不動尊へ着くと、エイドがない!
まさかと下を見たがエイドらしき明かりは見えない。
もう一度TWマーキングを見るとしっかり上への矢印になっている。
周りの選手と相談し、上のグリーンラインにあるに違いないと登る。
その通~り、かつての茶屋跡にエイドはあった。
補給してからシューズ内の小石や枝を出してから関八州見晴台へ登り切る。
下りも飛ばさず(飛ばせず)桂木エイドに戻り軽く補給して、残りの大高取山へ
登りをこなして下り越生梅林に出る。
ロードは歩きたくなるが鈍いジョグでサンピアに20:13:25で戻ってきた。
20時間半で戻りたかったので、これでほぼ予定通り
サンピアでは再びNさんにサポートしてもらう。
足を洗ったので、ソックスを替えたかったが、drymaxをもう1足持ってこなかったようだ。
仕方なくJ1のみ塗って泥の付いたままのdrymaxをまた履く。
ライトはLEDLENSER H8Rからmilestone MS-G2に交換し、今回も腰に巻く。

22分ほどの休憩でSouth2へとスタート
夜明け前でまだ薄暗いからmilestone MS-G2ではサンピア裏の路面が良く見えず下りも遅い。
五大尊までのロードはジョグとも言えないくらい遅い進みで萎える。
五大尊からの登りではふやけた左足裏の拇指球付近が痛過ぎてしっかり踏めない。
腰も痛いし、薄暗い中で更に眠気も出てきた。
なんと桂木エイドまでサンピアから1時間44分もかかってしまう。
このままじゃ貯金も使い切って完走できん。もう止めるか?
取り合えず足裏を何とかしようと、エイドのトイレで足裏に絆創膏を貼る。
まあ~3周目なんだから行けるところまで進もうと思い直した。
しばらく進むと女性選手が後から来たので、おっさんとしては、ええカッコしたくなり
少し頑張ってみることにした。
キツイながらも会話して進むと今回もあ~ら不思議、痛みもマシになる。
これはまさに守護天使かも
天覚山から竹寺までは木立の風が心地良い。
そして、kinoca~竹寺エイド間を2時間50分ほどで繋ぐことができた。
しかし、竹寺エイドでしっかり目に補給してトイレに行っていたら、天使は先に行ってしまった。
そうなると、やはりペースがガタ落ちに
ただ、子ノ権現手前でサイラーでもあるNさんの応援は嬉しかった。
子の山売店には寄らず女将さんに「完走したら報告に必ず来ま~す!」と約束して下る。
足はとうに売り切れているので西吾野から関八州見晴台までの登りはめちゃキツい。
とにかく何も感じない考えないで進むことにした。
やっとこさ桂木エイドに戻ると炭やの女将さんが居て、挨拶すると撮られた。
彩の国なので、コバトンのポーズでねw
桂木エイド尻ピコ.jpg
この後、尻ピコを有難く頂戴した。
これで何故か復活できるから不思議だ。サイラーになるのも間近か
緩い登りでも走れないが腕をしっかり振って早歩きでしのぎ、最後の大高取山の登りをこなし、
飛ばせないが慌てず怪我しないように下る。
トレイルを出るとひょこひょこ遅いジョグながら最後のロードを楽しみながら進む。
サンピア入り口を左折すると沿道の声援をもらい、Tomoさんのグータッチを受ける。
ゴール前1.jpeg
ゴール前2.jpg
ゴールゲートでHさんに迎えられて、33:20:45かけての嬉しいゴールとなった。

いや~サイラーへの道は実に長かった。
2018年にラン友のS~さんに誘われて、彩の国コースが大好きになり、
2019年秋から毎週末のように通った。
通算100回を超えたであろう試走数は、たぶん日本一ではないかと思う。
これだけ試走しているのにサイラーになれないとしたら、悔し過ぎるし、
その前例を作りなくないという意地はあったと思う。

最後にテクニカルなことを書くと
サイラーの条件は1にも2にも登坂力
細かなステップでいいのでサクサク長く登り続けられる筋力(特に腸腰筋、大殿筋とハムストリングス)の強化が必要かと・・
3には大腿四頭筋にあまり頼らない軽やかに下れる下りのステップワーク
4にはこのグループ皆さんが誰しも有している長時間の運動能力
あと重要なのは食べ続けて動ける胃腸作りかな

レース一夜明けて、右足裏擦れ、左足首打撲、腰痛がひどくまともに歩けなかったが、
でも3日後には浮腫はほぼ回復してチャリ練再開できた。ラン練は来週からかな
100マイルレース初体験後でまだまだ精進が必要だが、彩の国100マイルはしばらく勘弁な気持ち
ただ、もしまた挑戦するなら、もう少ししっかり走りたいね。

レース結果
タイム:33時間20分45秒29
100mile 個人総合順位56位、男子51位、50代男子8位

2度目のサイラーJさんと越生駅前ロータリーの太田道灌さんに完走報告
サイラー2.jpg
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